FX初心者でも大丈夫!0から始めるFXテクニカル講座

FXテクニカル講座

Lesson 1   テクニカル分析の前に

 

この章では、テクニカル指標の具体的な使い方を解説していきます。

その前に、FXの基本をおさらいしておきましょう。

 

為替の分析には、2つの分析があります。

ファンダメンタル分析テクニカル分析です。

 

ファンダメンタル分析とテクニカル分析

 

ファンダメンタル分析とは、経済の基本部分(ファンダメンタル)を分析することで、

将来の為替の動向を予測するものです。

経済の基本というのは、各国の経済成長やGDP、政策金利、雇用情勢、

貿易収支、物価指数などの指標、そして政治情勢などです。

そういう大きな視点(マクロ)から、為替の動きを分析します。

 

テクニカル分析とは、

過去の値動き、価格、時間軸などから将来の為替の動向を予想するものです。

チャートの値動きのパターンを分析して、売買のタイミングをはかります。

 

FXの場合、どちらの分析も大事になります。

テクニカル分析だけで売買するのは、“木を見て森を見ず”になってしまいますし、

ファンダメンタル分析だけだと、“森だけ見る”になってしまいます。

 

ファンダメンタル分析で大きな流れを把握し、

売買のタイミングはテクニカル分析で判断する。

これが基本的な戦略になります。

 

ファンダメンタル分析を行う方法

 

各国の経済指標、政策金利、GDP、雇用情勢、物価指数、失業率、貿易収支、

日々のニュース、要人の発言、そして政治情勢や地政学リスクを考慮して分析します。

 

こう書くとハードルが高そうですが、そう難しく考えなくても大丈夫です。

ファンダメンタル分析は、専門家の意見を参考にできますし、本などでも様々な分析が

行われています。

 

そういったものを参考にして、

  • 現在の価格がファンダメンタルではどういう位置にあるのか?
  • 将来どの方向に推移していく可能性があるのか?

こういうことを頭に入れておくことが重要です。

 

もちろん、自分でファンダメンタルを分析して自分なりの予想を持つことは、

とても大事です。そういうことの積み重ねで“相場感”が養われていきます。

実際、専門家でも将来の為替の動きを正確に予想することは難しいことです。

もし、正確に予想できるなら、それこそ大きな資産を築けますしね。

 

Lesson 2   テクニカル分析って何?

 

では、本題のテクニカル分析について詳しく解説していきます。

テクニカル分析とは、過去の値動き、価格、時間軸などからチャートのパターンを

分析することです。

その分析に使用するのが、“テクニカル指標”というツールです。

 

値動きだけを見て取引することは、暗闇の洞窟を手探りで歩いているのと同じです。

暗闇に灯りをともして、進むべき道を示してくれるのがテクニカル指標になります。

簡単に言うと、

売買のサインを出してくれる便利なツールがテクニカル指標です。

 

参考例

 

テクニカル指標を装備したチャートです。

このチャートで使われているテクニカル指標は、ボリンジャーバンド、

一目均衡表、MACD、スローストキャスティクス、ロウソク足です。

 

これで現在の相場の流れが、買われ過ぎなのか、売られ過ぎなのか、

トレンドはどちらなのか、こういったことを判断できるようになります。

 

テクニカル指標を駆使しながら、余計なリスクを回避して利益をあげる。

FXで成功する鍵のひとつ、それがテクニカル指標なのです。

 

Lesson 3   テクニカル指標は、主に2つに分類される

 

テクニカル指標は、大きく2つに分類されます。

トレンド系オシレーター系の2つです。

 

トレンド系

 

トレンド系は、相場の方向性をはかるのに適しています。

上昇トレンドなのか下降トレンドなのかを判断できます。

上昇トレンドなら買うことで利益が狙えるし、

下降トレンドなら売ることで利益が狙えます。

 

流れに逆らわないサインがでるので“順張り系テクニカル”と呼ばれます。

 

代表的なトレンド系テクニカルには、

ロウソク足、平均足、移動平均線、パラボリック、ボリンジャーバンドなどが

あります。

 

オシレーター系

 

オシレーター系は、比較的短期の相場のブレをはかるのに適しています。

買われ過ぎ、売られ過ぎを教えてくれので、価格が上がり過ぎだと判断すれば、

売ることで利益がでます。

逆に価格が下がり過ぎと判断すれば、買うことで利益がでます。

 

流れに逆らうサインがでるので“逆張り系テクニカル”と呼ばれます。

 

代表的なオシレーター系テクニカルには、

ストキャスティクス、RSI、MACDなどがあります。

 

*トレンド系にもオシレーター系にも属さないテクニカル指標があります。

 また、両方に属しているものもあります。

 

 

それでは、どちらのテクニカル指標が優れているのか?

 

残念ながら、万能なテクニカル指標はありません。

それぞれ一長一短あり、メリットデメリットがあります。

 

そこで、お互いの短所を補うために、

トレンド系とオシレーター系を組み合わせたりして分析します。

どちらか一方を使うのではなく、両方を上手く使って売買の精度を上げていきます。

 

テクニカル指標は、FXをトレードしていく中で必ず役に立ちます。

気になったテクニカル指標は、どんどん試してみましょう。

いろいろと試していく中で、本当に必要なテクニカルは何か?それが分かってきます。

 

とは言っても、初心者の方には、何がどんなテクニカルなのか分かりませんよね。

テクニカル指標は、代表的な物でも50種類以上あり、

世界中の投資家が開発したテクニカルを含めると数百種類にも及びます。

 

次の章では、

その中で特に覚えておきたいテクニカルを、私なりにピックアップして解説して

いきます。

テクニカル指標には、教科書的な正しい使い方があります。

そして、教科書には書かれていない使い方も存在します。

そんな裏ワザも解説していきますよ!

 

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2012年8月27日

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